2203亀田総合病院KAMEDA-ERマニュアル改訂第3版
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質の高い心肺蘇生法(CPR) 1 胸骨圧迫は強く(少なくとも5cm.6cm以上にはならないように),速く(100~120回/分)行う. 2 胸郭が完全に戻るまで力を抜く.圧迫の間によりかからない. 3 胸骨圧迫の中断を最小限(10秒以内)にする. 4 過換気は避ける. 5 2分ごとに胸骨圧迫を交代する. 6 カプノグラフィーでPETCO2<10mmHgのときや,動脈ライン挿入時に拡張期圧<20mmHgのときは心肺蘇生法(cardiopulmonary resuscitation:CPR)の質を改善する.治療可能な心停止の原因 1 Hypovolemia(循環血液量減少,出血性ショック). 1) 胸腔内腹腔内出血をエコーで検索,直腸診にて消化管出血を検索. 2) 大量輸液または輸血を行う. 2 Hypoxia(低酸素症). 1) 窒息,溺水,小児の心停止の際に疑う. 2) 酸素化が改善しない場合は,積極的に気管挿管が望ましい. 3 Hydrogen ion : acidosis(アシドーシス). 1) 心停止前に高度なアシドーシスがあった場合は治療を行う. 2) メイロン®(炭酸水素ナトリウム)1mEq/kgを静注. 3) 心肺停止による乳酸アシドーシスの治療はメイロン®ではなく,適切なCPRである. 4 Hypokalemia / hyperkalemia(低・高カリウム血症). 1) 高カリウム血症による444心停止は積極的に補正する. 2) カルチコール®(グルコン酸カルシウム),ブドウ糖-インスリン(50%ブドウ糖40mL+レギュラーインスリン8単位),メイロン®など. 5 Hypothermia(低体温). 1) 保温した輸液や体外循環などで積極的に復温する. 2) 除細動は通常に行うが,深部体温<30℃のときは薬物を控えることが多い. 6 Tension pneumothorax(緊張性気胸). 1) 身体所見上(気管偏位,頸動脈怒張,著明な皮下気腫,片側の呼吸音低下,胸壁の膨隆,打診で鼓音)があれば胸腔I 心肺蘇生─2 心停止アルゴリズム(BLSおよびACLS)4

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