2203亀田総合病院KAMEDA-ERマニュアル改訂第3版
5/10
穿刺,胸腔ドレーン挿入を行う. 7 Tamponade cardiac(心タンポナーデ). 1) エコーで心囊液貯留があれば心囊穿刺を行う. 8 Toxin(薬物中毒). 1) トキシドローム(瞳孔,発汗などの症状)で疑い,長時間のCPRが必要である. 2) 場合によっては体外循環(extracorporeal CPR)が有効である. 9 Thrombosis, pulmonary(肺血栓塞栓症). 1) 深部静脈血栓症の有無や右室拡大などで疑う.血栓溶解剤を用いる. 10 Thrombosis, coronary(急性冠症候群). 1) 胸痛や心電図変化より疑う.積極的に経皮的冠動脈インターベンション(percutaneous coronary intervention:PCI)を考慮する.高度な気道確保(気管挿管,声門上デバイス)を行った時の注意点 1 高度な気道確保とバッグバルブマスクで生存率の差はない. 2 気管挿管を行った時はカプノグラフィーでチューブの位置を確認する. 3 高度な気道確保後は胸骨圧迫とは非同期に6秒に1回の人工呼吸を行う.波形表示付きカプノグラフィーの有用性 1 気管挿管した際のチューブの位置確認に用いる. 2 CPR中にPETCO2<10mmHgのときはCPRの質を改善する. 3 CPR中にPETCO2が急に上昇したときは心拍再開を考える.(不動寺純明)2 心停止アルゴリズム(BLSおよびACLS)5I-2心停止アルゴリズム
元のページ