2232リハビリテーション基本実技OT版
3/6
観察・評価のポイント各生活動作における姿勢,動作を確認し,関節に過負荷がかかっていないかを評価する.一日の生活における活動の種類,活動量が適切であるか評価を行う.家屋状況,介助者の有無,社会制度の利用についても聴取する.自助具やスプリントの使用について聴取する.治療のポイント動作自体の禁止は最終手段である.どのように工夫すれば安全にできるかを提案する.動作方法の指導だけではなく,休憩をとるタイミングの指導も行う.物品の運搬のために台車を導入する,調理の際はイスに座って実施するといった環境整備について提案する.リーチ制限がある患者には長柄の道具の使用を勧める(リーチャーなど).国試対策のヒント問題:関節保護の視点が欠けているものはどれか.2つ選べ.(第46回OT午前6改変)答 4,5解説:4,5は手指の関節に過負荷がかかり,尺側偏位を助長している.61A 身体障害疾患・障害別作業治療学OT第3章AdviceAdvice動作は本にある図を見るだけでは理解できない.実際にその動作を行うとよい【台拭き】上下方向の運動左右方向の運動【買い物袋の持ち方】前腕で支持手指で支持1.カップを持つ4.フライパンを持つ5.ポットでお湯を注ぐ2.茶碗を持つ3.ビンの蓋を あける【やかんの把持】前腕回外位,手関節中間位で支持手しゅ関かん節せつ尺しゃっ屈くつ位いで支持【両手鍋の把持】手掌で支持鍋つかみの使用手指で支持
元のページ