2232リハビリテーション基本実技OT版
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1141D認知症認知症全般 ●認知症(dementia)の定義を確認し,中核症状と周辺症状(行動・心理症状;behavioralandpsy-chologicalsymptomsofdementia;BPSD)を把握する●一般的に認知症の作業療法の目的は作業によってQOLが向上することである●患者の作業遂行能力だけでなく,背景,作業歴,環境,家族など包括的な評価も必要である解説実技の実技のコツ伝授伝授・認知症患者は,不安な気持ちで生活しているが,プライドは失っていない.安心できること,楽しめること,その人らしいことを提供することが大切である.・常に落ち着いた態度で接し,間違っていても受け入れる,理屈で説得しない,上手に話題を変えることが必要である.・BPSDを引き起こす原因に対応するプログラムを考えることも重要である.・治療目標は,QOLの向上,たとえば集中できる時間や楽しい時間を過ごす,また,役に立っている感覚をもつ,などである.■■■認知症の定義「生後一旦正常に発達した種々の精神機能が慢性的に減退・消失することで,日常生活・社会生活を営めない状態」(厚生労働省.みんなのメンタルヘルス総合サイト http://www.mhlw.go.jp/kokoro/speciality/detail_recog.html より)■■■認知症の作業療法認知症の評価は全体像を把握することが重要ですので,質問紙などの標準化されたものだけではなく,ADLや作業歴,興味,得意なこと,楽しめること,本人・家族のニーズや関係なども把握しましょう.回想法を交えた音楽活動は,語る,または歌うことにより自己の尊厳や統合を促すカルタは注意力などの認知機能の改善を目的とし,馴染みの仲間で楽しい時間を共有でき,QOLの改善につながる

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