2235筋強直性ジストロフィー 改訂第2版
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21第4章 筋肉だけの病気ではないたくこれらの問題があらわれない方もあります。そして,最も重要なことはこれらの問題のいくつかは,もしそれらが認識されたら,避けたり予防したり,適切な行動によって治療を受けることができるということです。以前に述べたように,これらの一般的な問題のいくつかは間接的には筋力低下によるものですが,ほかのものは完全に筋肉とは別の病的過程の結果,起こるものです。筋強直性ジストロフィーの子どもたちは,しばしばかなり異なった特徴を示しますので,第5章で検討することにします。これらの筋肉以外の問題ははるかにまれではありますが,2型の筋強直性ジストロフィー患者にも起こります(第6章参照)。もちろん筋強直性ジストロフィーの患者は,まったく別の病気にかかることもありますから,特定の症状が筋強直性ジストロフィーと関係するかどうかについては注意深く考えなければなりません。 心臓は筋肉でできているので,筋強直性ジストロフィーで心臓が悪くなるかもしれないというのは,それほど驚くことではありません。はじめに,いろいろな心臓の病気が起こるということではないことを強調すべきでしょう。たとえば,冠動脈性心疾患(訳注:心筋梗塞や狭心症)のリスクはさまざまな集団で最も頻度の高い死因ですが,筋強直性ジストロフィーでは多くありません。また,高血圧や脳卒中も多くありません。実際,血圧は筋強直性ジストロフィーではしばしば低いですが,これは医師が(たとえば手術後のように)血圧を「正常」に保とうと努力しない限りは無害です。普段の血圧に注意を払うことは,必要なときに医師にこれを知らせることができるので,価値があります。心臓B表4.1 筋強直性ジストロフィー 全般的な健康上の問題心 臓胸 部嚥 下胃腸障害腹 痛視力低下眠 気(心拍の)リズムが乱れる感染を繰りかえす食べ物がのどにつかえる,窒息する便秘,下痢しばしば胃腸障害と関係白内障に関係があるかもしれない特に昼間
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