2248評価プロセス×リハプログラム PT/OTリハ演習メソッド
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145Ⅰ 身体障害A 中枢神経Ⅰ 身体障害B 非中枢神経Ⅰ 身体障害C 脳性麻痺Ⅱ 高次脳機能障害Ⅲ 発達障害Ⅳ 精神障害1 道具を使うときに手を固く握りこんでいるABC生育歴,観察結果を統合し運動発達障害の原因を分析する・粗大運動(寝返り,図4)  上肢が主導で,左方向への寝返りのほうがスムーズ.               ‌‌上肢は体幹に引き込まれるようになり,床面を支持できていない.               下肢の分離した動きはほとんどみられない.               上・下肢とも顕著な運動障害あり.               下肢のほうに麻痺が強い.               不随意運動はみられない.・巧緻運動:卓上で筒状の物を保持しての肘の屈曲・伸展動作(図5,6).   ‌‌左右とも筒を保持すると,回内位で握りこんでしまい(回内尺側握り)肘を前に出せなくなる.   特に母指の内転が強く,筒に当たって痛そう.   肘を伸展すると手指も伸展し筒を持続的に握っていられない.   特に右上肢の運動麻痺が顕著.   筋緊張の亢進がみられる.異常姿勢が顕著で分離した運動が少ない.   測定障害はみられない.プロセス❸図4 寝返り図5 巧緻運動右:回内・掌屈位・母指の握り込み.左:肘伸展位で手指伸展.図6 握りこむと肘が前に出ない

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