2254育てにくさの理解と支援
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の保持が難しいことが多くある.また,玩具や人にも興味を示すことが少なく,おとなしい,反応が乏しい,あやしても笑わないことが多い.加えて,寝ていることが多かったり,反応が少ないために,大人からの働きかけが少なくなり,発達に重要な外部からの刺激が不十分になることがある.聞き取り・関わり方・観察のポイント 運動面,言語・コミュニケーション面などの発達領域ごとに分けてみていく必要がある.同じ年齢の子どもと比較して,何ヶ月程度獲得が遅れているのかを評価していく.また,すべて自力でできるのか,大人が援助をすればできるのかなどの観点も重要である.場合に応じて,遠城寺式乳幼児分析的発達検査法,津守式乳幼児精神発達質問紙等の行動のチェックリストを実施することで,多領域の発達の程度(目安)を評価し,具体的な子育てや支援の指針を立てることも求められる.助言(アドバイス) 子どもの反応が乏しい(めったに泣かない,要求をしない)からといって,大人からの働きかけが少なくなると,子どもに対する刺激がさらに不十分になってしまう.その結果また反応が乏しくなる……,と悪循環に陥ってしまうことがある.そのため,おとなしい,一つの玩具で遊び続けていて静かにしているなどの場合であっても,積極的に話しかける,絵本を読み聞かせる,大人が食べているもののにおいをかがせるなど,視覚,聴覚,触覚,臭覚などの五感の刺激を与えることが重要である.連携 変化がみられない場合には,大人とのやりとり遊びや身体を支えながら身体運動遊びを繰り返し行い,外の世界への興味が広がっているか,運動発達の程度などを吟味する.様々な支援を行って,3~6ヶ月が経過して変化がみられない場合には専門的な相談を受ける必要があると考えられるため,保健センターや子ども発達センターなどを受診する必要がある.関連項目 【子】❻❿ 【親】❷3459育てにくさの要因子全般的に発達がゆっくりである1
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