2254育てにくさの理解と支援
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状況 親が子育てに関する情報源としてインターネットや雑誌などのメディアを重視するあまり, 1.情報の通りに子育てを行わなければならないと考えている状況 2.1.の結果,わが子の発育が情報と一致せず不安になっている状況 3.不適切な情報をもとに子育てを行っている状況 ①食事の効果を過大視(例:「○○を食べれば/食べなければ△△に良い」):フードファディズム(foodfaddism) ②科学性をうたっているが科学ではないもの:疑似科学 ③補完療法・代替療法への過信(例:発達障害への効能をうたったサプリメント) ④更新されていない学説(例:自閉症ワクチン原因説,3歳児神話) ⑤誤った信念(例:ワクチン無用論,中枢刺激剤への批判,叱らない主義)解説 いつでもアクセスでき一度に大量の情報を入手できるメディアは親にとって気軽な相談相手になっている. しかし,情報の取捨選択は利用者の責任である.多くは一過性の流行で終息し,被暗示性の高い親は次の流行に移る.わが子の育ち方からくる不安を否認する心の防衛規制として理解できることもある.一方で,誤った情報を主観にもとづき事実として確信する心理過程は思考の問題として理解でき,強固さ,訂正の可否,不合理性の自覚の有無により,妄想,優格観念,強迫観念に分けられる.その他,親自身の発達障害に起因するこだわりがある. 親は,同じ考えをもつ者をネット上に確認すると信念を強化し,それが子どもの成長による変化であっても「○○をしたから効果があった」と次の発信者となる.1248育てにくさの要因親堀口寿広❶ネットや育児雑誌の情報に振り回されている
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