2254育てにくさの理解と支援
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①状況 2.の中には,「わが子に発達障害がある」と訴え,否定されてもドクターショッピングを続ける例がある.聞き取り・関わり方・観察のポイント 学会の教育講演などで知識の更新を怠らない.インターネットで最近何が流行しているのか,また,どのような議論(反証とそれへの反論)があるか把握しておく.•子どもの健康に影響が出ていないか•家庭訪問時には強迫的な行為(例:家中の物を薬品で消毒している),消費行為(例:健康食品や通信販売の箱がたくさんある)を注意して観察する助言(アドバイス) 相談された場合は親の話に耳を傾け「お子さんの○○なところが気になるんですね」と,具体的な「育てにくさ」を拾い上げて話題にする. 親の信念や行動を強化しないよう注意する.•頭ごなしに「それは効果がない」と否定すると,関係が途切れドクターショッピングにつながる.同様に,反証は効果がない•「効果があると言う人もいるみたいですね」「関係があるかもしれませんね」「のんでものまなくても同じですよ」などと受け流したつもりでいても,やがて「効果/関係があると保健センターで/先生も言っていた」となる•「うちもやっているんですよ」という安易な同調は厳禁 市町村で「健康講座」を企画し,案内を渡してみる.連携 親の実施している行為により子どもの健康が損なわれていると考えたら,虐待の疑いとして直ちに担当部署に通告する. それ以外の場合は「またお話を聞かせてください」として1ヶ月後に確認し,親の信念が変わっていなければ「お子さんには合わないのではないか」と告げてみる.関連項目 【親】❹34549育てにくさの要因親ネットや育児雑誌の情報に振り回されている1
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