2254育てにくさの理解と支援
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児の保育を行う小規模保育や家庭的保育(保育ママ)など,認可保育所以外の預け先にも選択肢があることも同時に伝える. 「2.学童に入れない」の場合,その地域で利用できる民間の学童(放課後児童クラブ)や託児所などの情報も収集しておき伝える.2015年4月にスタートした子ども・子育て支援新制度によって,以前より様々な支援が受けやすくなっている.ファミリー・サポートの利用など,その地域で受けられる子育て支援について詳細に把握しておき適宜伝える.安全面や心理面から,小学校低学年での留守番はなるべく避けたいものであるが,もし小学校低学年で留守番をさせることになる場合は,親子での約束事をしっかり決めておくことを伝える.聞き取り・関わり方・観察のポイント•まずは保護者(親)の状況や様子など,保護者(親)の立場に立って丁寧に聞き取ることを心がける.•役所で得られる情報と,それ以外で収集すべき情報に整理し,役所では入手しづらい必要な情報を保護者(親)に伝えられるようにしておく.•最も大切なのは,子どもが安心・安全に過ごせる場所を確保することである.保護者(親)自身の目で実際に確認する大切さを伝える.助言(アドバイス) 「1.保育所に入れない」の場合,あらゆる手段を講じてもどうしても入所できない場合は,復職時期をずらす案もあることも伝える.もし復職時期をずらして子どもと一緒に過ごすことを選ぶことになっても,それをマイナスに捉えるのではなく,その期間は子どもと一緒にたくさんの時間を過ごせる時間となるといった発想の転換によって,気持ちが楽になることを伝えてもよい.連携 待機児童は社会問題にもなっているため,役所の保育課と密に連携し,常に最新情報を仕入れておくことが望ましい.関連項目  【環境】⓭345125育てにくさの要因環境保育所・学童(放課後児童クラブ)に入れない10

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