2264症例から考える針筋電図
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54症例Ⅱ.基本症例編Giant MUP両手指振戦と歩行困難4高CK血症,慢性経過,四肢筋力低下・筋萎縮歩くと足をひきずる.手がふるえる.高校ではアメリカンフットボールをしていた.ベンチプレス70kgは上げていた.24歳時にぎっくり腰をした翌年から50m歩くと両足がしびれるようになってきた.27歳時に椎間板ヘルニアに対してレーザー治療を受けた.しかし長く歩くと足がだるくなるため徐々に歩行距離が短くなり,現在は30mで足がだるくなるようになった.階段昇降にも手すりを要するようになったため受診した.大学に入ってから両手がよくふるえる.類症なし.椎間板ヘルニア.しゃがむと何かにつかまらないと立ち上がれない.del.4+/4+,bic.5/5,tri.4/4,w.ext.5−/5−,w.flx.5/5,f.ext.4/4,f.abd.4/4,GP12kg/20kg,ilio.5−/5−,quad.5/5,ham.5/5,TA5/4,EHL4/4,GC5/5,BTR↓/↓,TTR↓/↓,PTR(−,−)・ATR(−,−),Babinski(ind.,ind.).感覚障害は認めない.CK727U/L,WBC7,800/uL,Hb16g/dL,Plt32万/uL,BUN12mg/dL,Cr0.4mg/dL,FBS98mg/dL,HbA1c5.3%,抗ARS抗体陰性.主 訴病 歴家族歴既往歴所 見検査値患者:31歳男性症例写真上下肢口腔内a:小手筋のわずかな萎縮が疑われる.b:下腿に筋萎縮は目立たずhammer toesもない.c:舌萎縮はない.図1abc

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