2273わが国の原発性アルドステロン症の診療に関するコンセンサス・ステートメント
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5 序章11.臨床重要課題委員会の承認12.日本内分泌学会(理事会)による最終承認■4 文献検索 主にPubMed,医学中央雑誌より2013年5月から2015年10月の期間で,各クリニカルクエスチョンに基づき網羅的に検索,選択した.推奨文献は,①調査対象数(n)が多い,②発表年度が新しい,③エビデンス・レベルが高いことを条件としたが,わが国におけるコンセンサスである点を考慮し,前述の条件に合致する場合はわが国からの論文の引用を積極的に行った.■5 エビデンスレベルの決定 原則として論文の研究デザインに準拠して決定した(表1).■6 推奨グレードの付与 以下の要素を勘案して総合的評価を加え,推奨グレードを最終的に決定した(表2).1.エビデンスレベル2.エビデンスの数と結論のばらつき:同じ結論のエビデンスが多ければ多いほど,そして結論のばらつきが小さければ小さいほど,推奨は強いものとなる.3.臨床的有効性の大きさ4.臨床上の適用性:医師の能力,地域性,医療資源,保険制度5.害やコストに関するエビデンス なお,エビデンスレベルが高くなくても,委員会の判断で推奨グレードを高く設定した場合は,“コンセンサス”と付記した.表2推奨グレード付与の判定基準推奨グレード内容エビデンスレベルに基づく判定基準A強い科学的根拠があり,行うよう強く推奨する少なくとも1個以上のエビデンスレベルⅠの研究があるB科学的根拠があり,行うよう推奨する少なくとも1個以上のエビデンスレベルⅡの研究があるC1科学的根拠は不十分だが,行うように推奨するエビデンスレベルⅢ,Ⅳ,Ⅴ,Ⅵの研究によるC2科学的根拠は不十分だが,行わないように推奨するD科学的根拠があり,行わないように推奨する少なくとも1個以上のエビデンスレベルⅠ,Ⅱの研究がある表1研究デザインとエビデンスレベル研究デザイン分類(略)エビデンスレベルシステマティック・レビュー(SR)Ⅰメタアナリシス(MA)Ⅰ介入(IS)ランダム化(RCT)Ⅱ非ランダム化(N-RCT)Ⅲ観察(OS)コホート,症例対照研究,横断研究Ⅳ症例集積,症例報告Ⅴ専門家の意見(EO)ガイドラインコンセンサス・通常のレビューⅥ

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