2275国立成育医療研究センター 基本から実践まで!! すぐに役立つ 医療保育実践マニュアル
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32 入院中は病状や治療により,食事の量や形態,内容を制限されることが多く,食に対して大きなストレスを抱えることがあります.そのため,食事の制限や治療による影響などを把握し,個々の状態に応じたかかわりを行うことが必要となります.また,患者の状態によっては,自分で食事をとることが難しく,思い通りに食事がとれないことに対するストレスを抱えることもあります.そのため,安静度や体動制限などを把握し,介助の有無や方法などを判断して食事介助を行うことも必要になります.目 的病状や治療,活動制限に応じて,食事をとることができるよう援助する発達段階に応じた基本的生活習慣や食事のマナーを身につけることができるよう援助する食を通して他者とコミュニケーションを図ることができるよう働きかける情報収集1食事の制限(禁食,制限食,術前・術後食,水分制限,塩分制限など).手術,検査,処置などの有無や時間(禁食,食事待ち,薬剤使用後など).薬剤や治療による影響,全身状態(食欲不振・食欲亢進・味覚の変化・悪心・倦怠感など).食事の形態(きざみ食,ペースト食,軟食,注入など),種類(離乳食,幼児食,学童食,治療食など).食事前後の血糖測定や内服,吸引の有無.食事量や飲水量の計測の有無.嚥下機能,咀嚼機能.摂食に関するリハビリテーション(作業療法,言語療法)の介入の有無や内容.使用する物品(トロミ剤,特殊食器など)と使用方法.食物アレルギーの有無やその原因となる食材.治療や薬剤の影響による禁忌食材(免疫抑制薬:グレープフルーツ,抗凝血薬:納豆・ブロッコリーなど).介助の有無や方法(全介助,部分介助,見守りなど).食に関すること(食習慣,好き嫌い,食べる時間や速度,摂取量,姿勢,自立度など).食 事1A章 保育の基本Ⅴ生活援助と家族支援
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