2284知的障害・発達障害のある子どもへのコミュニケーション支援
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1 ワーキングメモリへの配慮132)運動を使ってのコミュニケーション ことばが本当に理解されているかどうかは,運動を課題として使うとわかりやすい.例えば腹筋をやりながら,「起きて」「寝て」と指示を出し,その通りに子どもが動ければことばを理解していることになる.「椅子に座って」「椅子を持ってきて」「椅子を重ねて」でも,子どもの理解力をはかることができる.言われてわかる,実行できる,実行できた子をほめる,この流れがコミュニケーションの積み重ねにつながる.3)文字を使ってのコミュニケーション 運動ばかりでなく,文字がわかる子にはこれからやることを書いて,それを読みながら実行するように促す.文字情報をもとに行動できるようになることは,大きくなるにつれて重要なスキルに育っていく. 文字が難しい場合には,写真や絵を示し,それを見ながら実行できるように促していきたい. コミュニケーション不全の話を述べたが,コミュニケーションがとれたという積み重ねが,人とコミュニケーションをとることへの自信にもつながるであろう.〔湯汲英史〕椅子を持ってきて

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