2287骨関節画像診断入門 第4版
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2.良性溶骨性病変12図2-3線維性骨異形成症.大腿骨近位部に,膨張性で溶骨性・硬化性変化が混在した病変が認められるが,これは線維性骨異形成症によく見られる所見である.臼蓋の上方部分にも病変が存在することに注目.線維性骨異形成症では骨盤に病変がある場合には,必ず同側の大腿骨近位部にも病変が存在する.図2-4線維性骨異形成症.骨盤全体と大腿骨近位部に多骨性線維性骨異形成症が認められる.骨盤は溶骨性変化により高度に変形している.大腿骨近位部は溶骨性変化と硬化性変化が混在している.図2-5単骨性線維性骨異形成症.大腿骨近位部では単骨性の線維性骨異形成症がよく認められる.この部位では,線維性骨異形成症を骨髄炎と間違わないよう注意する.また,病変内部の斑点状の石灰化を内軟骨腫の軟骨基質の石灰化と混同してはいけない.図2-6単骨性線維性骨異形成症.一見,慢性骨髄炎様の厚い硬化縁をもつ溶骨性病変が,大腿骨近位部に認められる.線維性骨異形成症に特徴的な像である.

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