2304東大病院 新生児診療マニュアル
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●早産児では重症化することが多く,NICU管理とし,ガンマグロブリン,バンコマイシン投与を行う.合併症に合わせて処置を追加する.文 献 1) 高橋尚人:小児科診療71:46,2008参考文献・Takahashi N, et al:J Infect 59:194‒200, 2009・Takahashi N, et al:Microbiol Immunol 57:737‒745, 2013 (高橋尚人)6 抗菌薬 ❖a 早発型感染症 ●新生児の感染症のうち,生後早期に発症するものは母体の腟や消化管内の細菌(B群溶連菌・大腸菌・リステリア・腸球菌など)によることが多い. ●感染症の危険因子:長期破水・母体発熱・母体CRP陽性・羊水混濁など. ●抗菌薬開始時は必ず,sepsis work‒up(血液培養を含む各種培養)を行う. ●当院ではABPC+AMKとしている.Rp.① ABPC 1バイアル(250 mg)を生食2.5 mLで溶解して使用する.ゆっくり静注出生体重2,000 g未満の児:50 mg/kg/回,1日2回     2,000 g以上の児:50 mg/kg/回,1日3回Rp.② AMK 1アンプル(100 mg/mL)のうち1 mLを生食9 mLに希釈して使用する生後1週間以内で出生体重2,000 g未満:    7.5 mg/kg/回,1日1回生後1週間以上または出生体重2,000 g以上:    15 mg/kg/回,1日1回1時間かけて点滴静注89D 細菌感染症第2章D 細菌感染症

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