2319小児腎血管性高血圧診療ガイドライン2017
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clinical question3カルシウム拮抗薬は小児腎血管性高血圧の治療薬として推奨されるか❖❖腎血管性高血圧を含めた小児高血圧の治療薬として,Ca拮抗薬の使用が推奨される.推奨グレードC1Ca拮抗薬は,古くから小児高血圧に対して広く使用されている降圧薬であり,腎血管性高血圧を含む小児の重症高血圧に対して有用である.特に,両側性の腎血管狭窄に起因する高血圧に対しては第一選択薬となる.また,高血圧緊急症など重篤な高血圧を伴う症例では,小児への適応はないもののCa拮抗薬の注射薬(ニカルジピン)が国際的にも用いられる頻度が高い6,10,11,b-d).clinical question4交感神経遮断薬(α,β遮断薬)は小児腎血管性高血圧の治療薬として推奨されるか❖❖交感神経遮断薬は,Ca拮抗薬やRAA系阻害薬の効果不十分例に対して,追加薬剤として推奨される.推奨グレードC1腎血管性高血圧では,Stage II以上の重度な高血圧を呈しやすく,薬物療法に抵抗性の場合が多い.しかし,カテーテル治療や外科的治療が困難な症例もあり,こうした症例では複数の降圧薬が必要となることが多い.また,両側性の腎動脈狭窄例など,RAA系阻害薬が使用できない場合もあり,このような症例ではCa拮抗薬やα,β遮断薬等の交感神経遮断薬が用いられる.また,海外では小児の重症高血圧に対して交感神経遮断薬の静注薬が有用との報告がある12).わが国においては小児高血圧に対して保険適用を有する薬剤は現在ないが,海外では薬用量が設定されている薬剤もあり,特にβ遮断薬についてはその安全性もほステートメント解説ステートメント解説CQ2,CQ3,CQ433
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