45第5章 ■ 割合の検定第5章1)母比率の差の検定A市とB市の20歳代の男性について,それぞれn人ずつを無作為抽出して喫煙者数を調べた.A市の喫煙者がa人,B市の喫煙者がb人のとき,A市とB市で喫煙者割合に差があるかどうかを検定する. ̄p1=a/n1 ̄p2=b/n1p=a+bn1+n2q=1−pZ= (Yatesの補正なし)Z= (Yatesの補正あり)A市B市喫煙者ab非喫煙者cd合計n1n2| ̄p1− ̄p2| pq(1n1+1n2)| ̄p1− ̄p2|−0.5×(1n1+1n2) pq(1n1+1n2)式①Excel①絶対値標準正規分布の下側確率Excelを用いた母比率の差の検定の方法を示した(式①,Excel①).標本サイズがある程度大きいデータにおいて,2群間で母比率に差があるかどうかを検定している.2つの標本比率の差を標準化したZ値を求め,標準正規分布をもとにP値を求める.離散量の分布を連続量の分布に近似させることでZ値が大きめに算出されるため,Yatesの補正を行う.なお,1−NORMSDISTとするのは,標準正規分布関数における2値を超える部分の面積に着目しているためである.4割合の検定の求め方
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