2396言語聴覚士ドリルプラス 摂食嚥下障害
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62摂食嚥下リハビリテーションのチームアプローチ11摂食嚥下リハビリテーションのチームアプローチについて空欄を埋めなさい。● チームアプローチの代表的な形態として,multidisciplinary team model(多職種チームモデル),interdisciplinary team model(相互関係チームモデル),(①)(相互乗り入れチームモデル)がある。(①)では,患者の必要性がまず存在し,その場にいる医療者で役割を区分し担当する。状況に応じて役割は変動し,患者の必要性に柔軟に対応するチームアプローチの形態である。● 言語聴覚士は,医師または(②)の指示の下,診療の補助として嚥下訓練とこれに関連する検査,助言,指導,援助を行うことができる。● (③)は,頸部・体幹の機能訓練,体力の維持・向上,呼吸訓練などの運動療法で嚥下リハビリテーションに参加する。● (④)は,日常生活動作を担当し,食事動作に関する姿勢,上肢訓練,食器の工夫,自助具の選定と使用訓練などで嚥下リハビリテーションに参加する。● (⑤)は,バイタルサインのチェック,薬や点滴の投与,経管栄養の注入,口腔ケア,摂食介助などで嚥下リハビリテーションに参加する。● (⑥)は,嚥下障害患者の栄養管理に携わり,エネルギー,水分などの管理,嚥下調整食の工夫や提供,患者・家族指導などを行う。● (⑦)は,薬の投与,内服の方法,患者・家族指導などで嚥下リハビリテーションに参加する。● (②)は,う歯,歯周病の治療,義歯の調整などを行う。歯科補綴装置としての舌接触補助床(palatal augmentation prosthesis:PAP)や軟口蓋挙上装置(palatal lift prosthesis:PLP)の作製を(⑧)に指示し調整にあたる。● (⑨)は,口腔衛生状態を改善するための専門的な口腔ケアを行うことができる。● 嚥下造影検査の実施にあたっては,放射線科医師や(⑩)と協力し,画像診断や検査時の環境調整を行うことも重要である。● 保健医療機関において,(⑪)は,患者の入退院,在宅生活,施設入所などに関する相談,援助を行い,介護者の精神的負担が軽減するように社会資源の紹介,カウンセリングなどを行う。● 多職種で構成される(⑫)の活動は,嚥下障害患者の栄養管理に有効なチームアプローチである。(⑬)とは,栄養状態も含めて国際生活機能分類で評価を行ったうえで,障害者や高齢者の機能,活動,参加を最大限発揮できるような栄養管理を行うことである。HINT▶言語聴覚士法第2条,第42条。

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