読み解くためのKeyword63解答第4章 摂食嚥下障害の環境調整1 ①transdisciplinary team model,②歯科医師,③理学療法士,④作業療法士,⑤看護師,⑥管理栄養士,⑦薬剤師,⑧歯科技工士,⑨歯科衛生士,⑩放射線技師,⑪医療ソーシャルワーカー,⑫栄養サポートチーム(nutrition support team:NST),⑬リハビリテーション栄養チームアプローチ①Multidisciplinary team model(多職種チームモデル)(左下図) 医師と他職種との間で情報交換や協調を行うが,他職種との議論は最小限である。個々の職種の役割はある程度決まっている。医師と患者の関係が強いチームモデルであるが,医師の責任と負担が大きい。総合病院における各科の関係のようなものであるが,他職種間の機能的な連絡に乏しく,連携が十分でない場合もある。②Interdisciplinary team model(相互関係チームモデル)(左下図) リハビリテーション医療において一般的なチーム形態である。患者が中心となり,医師と他職種との間には密な連絡があり,定期的なコミュニケーションと連携が存在する。個々の職種の役割は明確であり,患者の状態にあわせて対応する職種が決まっている。③Transdisciplinary team model(相互乗り入れチームモデル)(右下図) 患者の必要性にあわせて,そこに存在する職種で区分し対応する。職種間の意見交換や密な連携を行うだけでなく,状況に応じて役割は変動する。たとえば,言語聴覚士が不在の場合でも,看護師や歯科衛生士,他職種が嚥下訓練を担当するなど,その場にいる職種が患者の必要性に柔軟に対応する。嚥下リハビリテーションでは,transdisciplinary teamが理想的なチームアプローチの形態といわれている。嚥下リハビリテーションに関連する団体の資格制度,部門・日本言語聴覚士協会:認定言語聴覚士(摂食・嚥下障害領域)・日本摂食嚥下リハビリテーション学会:認定士・日本静脈経腸栄養学会:NST専門療法士・日本理学療法士学会:栄養・嚥下理学療法士部門・日本看護協会:摂食・嚥下障害看護認定看護師制度・日本栄養士会:摂食嚥下リハビリテーション栄養専門管理栄養士・日本歯科衛生士会:【認定分野A】摂食嚥下リハビリテーション言語聴覚士歯科医師理学療法士看護師栄養士歯科衛生士作業療法士医師患者● multi- or interdisciplinary team model(言語聴覚士)歯科医師理学療法士看護師歯科衛生士(作業療法士)医師患者● transdisciplinary team model
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