2417てんかん専門医ガイドブック 改訂第2版
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120Ⅰ 総論や炎症性病変に対しては,造影MRIも行うことが望ましい.MR angiography(MRA)は血管病変が疑われたり手術が考慮される場合には必須である. てんかんに関連する病変は多種多様であり,先天性のものとしては,神経遊走障害に起因する脳皮質形成異常,神経皮膚症候群,血管奇形,ミトコンドリア病や進行性ミオクロニーてんかんなど,後天性のものとしては,脳腫瘍,脳外傷,感染性疾患,脳血管障害など多岐にわたる(図1,図2,図3). てんかん焦点の局在推定は,発作症候,生理学的検査,SPECT・PETなどの機能画像を用いて多角的に行う必要があるが1),頭蓋内病変は特に焦点てんかんの診断において重要な情報をもたらす.てんかんの外科治療に際しては,MRI所見をもとにてんかん原性病変の病理学的鑑別を行いつつ,てんかん焦点の局在を推定することが大切となる. MRI病変で最も多いのは海馬硬化,次いでFCDである.FCDは前頭葉に多く,青少年の薬剤抵抗性て3てんかん原性病変の診断図1 脳皮質形成異常(1.1~1.11)T1WI:T1‒weighted image, T2WI:T2‒weighted image, PDWI:proton dense weighted image, FLAIR:fluid attenuated inversion recovery, Gd‒T1WI:gadolinium enhanced T1WI1.11.11.21.21.31.31.41.41.51.51.61.61.71.71.81.81.91.91.10.11.10.11.10.21.10.21.111.111.脳皮質形成異常 1.1 滑脳症 (T1WI) 1.2 帯状異所性灰白質,二重皮質症候群 (T1WI) 1.3 厚脳回症 (T1WI) 1.4 片側巨脳症 (T1WI) 1.5 脳室周囲結節性異所性灰白質 (T1WI) 1.6 皮質下異所性灰白質 (PDWI) 1.7 傍Sylvius裂症候群 (T1WI) 1.8 多小脳回症 (T1WI) 1.9 裂脳症 (T1WI) 1.10 限局性皮質異形成 1.10.1 type IIa (PDWI) 1.10.2 type IIb (PDWI) 1.11 視床下部過誤腫 (T1WI)

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