2429LCI内視鏡診断アトラス
3/6

66各論A胃白色光で本当にみえない早期胃癌は?1b.LCIによる診断と鑑別iv)白色光観察ではみえない病変白色光観察でみえない早期胃癌をLCIでみつける早期胃癌,15 mm,0-IIb,tub1,pT1a,Ly0,V0,pUL0,pMH0,pVM0.白色光画像でみえる早期胃癌を視認しやすくするだけではLCIの効果はあまり大きくない.しかし,LCIで発見できた早期胃癌を逆に白色光観察すると全く病変を指摘できないことが多い.このように白色光観察では胃癌を発見できない症例が存在していることを考えれば,スクリーニングではLCIを用いることが推奨される.LCIによるこのような早期胃癌の色調はオレンジレッドで分化度が高い病変が多い.ESD後組織の病理所見癌腺管はほぼ粘膜表層まで伸びており,高分化腺癌と診断された.周囲粘膜に腸上皮化生が認められる.BLI近景画像(B8C2)緑に囲まれた茶の病変が認められる.LCI近景画像(B8C3)オレンジレッド病変のオレンジは腺窩辺縁上皮,レッドは微細血管の相当しているようにみえる.LCIによる特徴的な色調変化(B8C3)体中部小弯にオレンジレッド病変を認める.周囲は紫の腸上皮化生である.白色光画像キサントーマを認めるが,その他に明らかな病変は認識できない.EG-L600ZW7,萎縮O-2,除菌後2年

元のページ  ../index.html#3

このブックを見る