2429LCI内視鏡診断アトラス
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126各論B食道・咽頭食道癌ヨード染色 全周不染域の鑑別は?11早期食道癌 pink color signよりもpurple color sign,green color sign食道癌のヨード不染域の評価は症例によっては難しい.ESD後の狭窄を避けるためには,広範囲に不染域がみられる病変では可能なかぎり小さく切除する方が望ましい.扁平上皮癌と考えられるpink color sign部のみを切除したいが,白色光画像のpinkよりもLCIのpurple,BLIのgreenの方が周囲の不染域と区別しやすく正確に癌部を切除できる.病理所見で示すようにnon-purple,non-green領域(右半分)はdysplasiaであった.ESD後組織の病理所見扁平上皮の全層(左半分,carcinoma)と基底層付近(右半分,dysplasia)に異常細胞がみられる.BLI拡大画像(B8C1)異常なIPCL(type B1)を認める.BLIのgreen color sign(B8C1)ヨード不染域の中で0時から5時方向だけがgreen colorに染まっている.LCIのpurple color sign(B8C2)ヨード不染域の中で0時から5時方向だけがpurple colorに染まっている.視認性はpink colorよりも優れている.白色光画像のpink color sign中部食道に全周性にヨード不染領域が広がっている.Pink color signも認められる.EG-L600ZW

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