2434千葉大学病院 病院感染予防対策パーフェクト・マニュアル 改訂第2版
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41C感染経路別予防策感染経路別予防策 感染経路別予防策とは,微生物が特定されたときまたは特定の微生物を疑ったときに的確に対応するための予防策である.その予防策は接触感染予防策,飛沫感染予防策,空気感染予防策を指し,いずれも標準予防策をベースとした追加感染対策である.また3つの予防策は個々で標準予防策に追加されるが,重複して(例えば接触+飛沫,接触+空気)対策をする場合もある.「D 病原体別対応」の項(p.47~71)を参照し,感染期間を確認しながら対応・対策を講じる.感染対策の表示 当該部署のスタッフだけでなく,他部門の医療従事者も含め,対象患者に診療・検査・ケアを実施する者が,その場で実施されている感染経路別予防策を確認し,適切な予防策を実施できるようにするため,院内で統一した表示を行う.1)ナースコールのネームへの表示(図C—1)2)病室の入口への掲示(図C—2) a)マグネット付き(個室用)  ①個室の取っ手上に掲示する. b)マグネットなし(多床室用)  ①該当患者のいるベッド位置にチェックを入れる.  ②多床室の病室前のネームプレートにテープで貼り掲示する.感染経路別予防策とはC 感染経路別予防策1図C—1 ナースコール:ネーム表示2/1 痰 MRSA(+)ピンクのタグに検体採取日,検体,細菌名を記載する【例】ba図C—2 病室の入り口への掲示A:個室,B:多床室1 ベッド2 ベッド3 ベッド4 ベッド

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