2442脳血管内治療の進歩-ブラッシュアップセミナー2019
3/6

7I ミニレクチャー:セッティングのすべて血管内治療の器械台,血管内治療のモニターなどの動線をシミュレーションしておく必要がある.これらは手術室の部屋の形状・広さ,血管撮影装置の種類(シングルorバイオプレーン),手術台,モニターの位置などにより施設によって異なるため,最適なセッティングを話し合っておく必要がある.当院では血管撮影装置はSiemens Healthcare社製の天井懸垂式シングルプレーンのArtis Q Ceilingを,手術台はX線透過性のMAQUET 社製MAGNUS surgical tableを使用しており,人員・器具の配置および動線は図1のようにしている.体位2 体位によってセッティングや使用器具が異なってくる.当院では頭部固定はミズホ社のradiolucent carbon head frameを使用し,Nav-igation systemもBrainLAB社のX線透過性のアンテナを使用しているが(図2a),側臥位ではこれらと血管撮影装置のアームが干渉するため,ハイブリッド治療はすべて仰臥位または腹臥位で行っている.特に腹臥位の際には頭部固定後に実際にアームを入れてみて,干渉しないかを確認しておく(図2b).また仰臥位の場合は通常のシースを右鼠径部に留置するが,腹臥位の場合には左鼠径部にkink-resistant sheath(45cm)を留置している.シースは透視下に穿刺部位を確認して挿入し(図2c),イソジンドレープで保護してヘパリン加生食で直達手術中も持続灌流し,血管内治療時にカテーテル挿入部分のみドレープに切り込みを入れ,再度消毒して使用している(図2d).図1 ハイブリッド治療室の配置血管内治療時直達手術時麻酔器術者血管撮影モニター手術器械台麻酔医顕微鏡助手器械出しナースモニタリング機器血管撮影装置血管造影器械台麻酔器術者血管撮影モニター手術器械台麻酔医顕微鏡助手放射線技師モニタリング機器モニタリング担当血管撮影装置血管造影器械台モニタリング担当血管撮影装置遠隔操作パネル

元のページ  ../index.html#3

このブックを見る