2456言語聴覚士ドリルプラス 言語発達障害
4/8

14言語発達の各段階における特徴 ── ④幼児期後期21幼児期後期の語彙発達について空欄を埋めなさい。●4歳代になると,「(①)」や「(②)」のような位置に関する語を理解するようになる。●5歳代になると,時間概念が育ち,(③)を言うことができる。2幼児期後期の文法発達について空欄を埋めなさい。●次第に長い文を話すようになる。文の長さは平均発話長(④)を用いて分析する。●文理解に統語方略を使うようになる。4歳代では,「犬が猫を追いかける」のような文章では,文の最初にある語が主語であると理解する(⑤)方略を使うようになる。5,6歳代になると,さらに文法理解が向上し(⑥)方略を使い,「が」や「を」を手がかりに文の意味を理解するようになる。●この時期には,文法的に複雑な文の理解もできるようになる。「サンタさんが子どもにプレゼントをあげる」「子どもがサンタさんにプレゼントをもらう」のような(⑦)構文の理解や「おじいさんがカブをひっぱる」「カブはおじいさんにひっぱられる」のような(⑧)文を理解できるようになる。3幼児期後期の談話の発達について空欄を埋めなさい。●文や文章という単位ではなく,意味的にひとまとまりになった文章や発話の構造を(⑨)という。過去の経験を時間的・空間的に連続して流れに沿って語ることができるようになる。このような語りのことを(⑩)という。●コミュニケーションを調整する(⑪)ができるようになり,相手が理解できていないようであれば説明を加えたり,実際に体験しなくても相手の会話の情報だけで新しい知識を得るようになる。4幼児期後期の読み書きの発達について空欄を埋めなさい。●読み書きに関連する行動のことを(⑫)という。●この時期はプレリテラシーの時期ともいわれる。4歳後半には単語の中にある音の粒(日本語では,モーラ)に気づき,その音を心的に操作する(⑬)の能力が発達する。この能力の発達により(⑭)のようなことば遊びを楽しむことができる。またこの能力の発達は単語の中にある音と文字の対応規則を学ぶことに使われる。この能力の発達の遅れは(⑮)障害のリスクの1つともいわれる。MEMO▶幼児期後期は,語彙・文法・談話のような「聞く」「話す」に関する能力のほかに,「読む」「書く」に関する能力の基礎が作られる。

元のページ  ../index.html#4

このブックを見る