2458一般医のためのベーシックてんかん診療
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458.年代別てんかんの特徴と代表例8年代別てんかんの特徴と代表例 前述したように,小児期のてんかん症例の経験は少ないので,典型例を提示することができない.良性小児てんかんで説明した特徴をもとに,診断治療を進めてほしい.1-1 良性小児てんかん1.小児欠神てんかん1)特 徴年齢依存性てんかんで特発性全般てんかんである.4~10歳に発症しピークは5~7歳である.12歳くらいまでに寛解する.発達は正常で,60~70%は女児である.明らかな遺伝素因を認める.発作の特徴は定型欠神発作を示す.10秒程度持続する欠神発作である.4~20秒の持続時間である.発作頻度が多いのが特徴である.発作中は動作が停止し,回復しない.倒れるようなことはない.目はうつろになり,不規則な瞬目もみられる.過呼吸で誘発されやすい.2)検 査脳波で,発作時の3Hzの棘徐波複合の繰り返しが両側同期性に認められる.過呼吸で誘発されやすいため脳波記録中に風車を吹いてもらうと,発作に伴って吹く動作が停止し棘徐波複合が記録されるので診断しやすい.MRI異常はない.  小児期のてんかん1

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