71-1 話し方の4項目園の先生 くせ園の先生 読み書き園の先生 運動巡回相談 話し方巡回相談 くせ巡回相談 読み書き巡回相談 運動園の先生 話し方みられやすい項目です.これに対して,「ことば全体を繰り返す(例:「おかあさん,おかあさん,おかあさんがね」)」や,「1回だけの繰り返し(例:「おおかあさんが」)」は,吃音ではない子どもにも,よくみられる非流暢(ひりゅうちょう)な話し方です.このような場合はチェックを付けないでください.2初めの音をひきのばす2は,吃音以外の子どもにはあまりみられない項目です.音をのばす方言や友だちの名前などを特別にのばす場合などは除外してください.3言いたいことがあるのに,最初のことばが出づらく,力を込めて話す(時に顔面をゆがめることもある) 3は,阻止(ブロックまたは難発)といわれる話し方を指します.言語発達がゆっくりで,なかなか適切な単語を思い起こせない場合や,ゆっくり考えながら話している場合は,吃音の中核症状ではありませんので,チェックを付けないでください.言いたいことばはわかっているのに,最初の音声が出てこなくて,「力を込めて話す」が吃音の症状の判断には重要となります.時に顔面をゆがめるほど,力が入ることを指します.これ以外に,身体を揺すりながら話すとか,口を大きく開けたまま止まってしまうとか,息を荒げて話す場合もあります.そのようなときはこの項目3にチェックを付けてください.この項目は,吃音でない子どもを取り込んでしまうリスクもありますが,本当にこのような吃音症状がある場合には,吃音が進展し,話しづらい状態になっていると考えられ,支援が必要となります.
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