2483抗てんかん薬の使い方
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第1章 抗てんかん薬選択の基本抗てんかん薬治療の原則1 併存症ILAE用語・分類委員会は,2017年に新しいてんかん分類を公表した(図).1989年から用いられてきた旧国際分類と比べ,てんかん焦点は特定の神経回路に存在することが強調され,てんかん焦点が片側半球の神経回路に存在するものを焦点てんかん,両側半球にまたがる神経回路に存在するものを全般てんかんと呼ぶこととなった.病因として脳の構造異常,素因,感染,代謝,免疫,および不明の6つが特定され,それぞれの病因の有無は特異的な治療に結び付く可能性がある.また,併存症の有無も評価され,その治療上の重要性が強調された.焦点てんかん全般てんかん全般焦点合併図 てんかんの国際分類(ILAE 2017)〔Scheffer IE, et al.:ILAE classifi cation of the epilepsies: Position paper of the ILAE Commission for Classifi cation and Terminology. Epilepsia 58:512-521, 2017より〕焦点起始発作全般起始発作発作型てんかん病型てんかん症候群起始不明発作病型不明てんかんてんかん構造的素因性感染性代謝性免疫性病因不明病院てんかんの国際分類5Column2

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