2497動画で学ぶTCR
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<RoBEEM: Roller Ball Electrode Enucleation of the Myoma (ローラーボール電極筋腫核出)type別剥離法>type 3ループで被覆内膜切削後ボールで剥離type 2ループで境界内膜切離後ボールで剥離type 1立ち上がり急峻ならボールのみで剥離type 0ボールのみで剥離凝固30W連続通電で筋腫筋層境界部にサミングでボールを押し付けて転がしていけば,強い力を加えなくても筋腫筋層境界の表面が裂けるので,ボール電極を潜り込ませ押し広げることが可能になります.ボール電極でサミング連続通電を続けて結合織と栄養血管を焼灼離断します.出血が少なく抵抗なく剥離できるなら無通電で進めます.この操作を繰り返し,全周性に移動し可能な限り奥まで剥離を進めます.基部が広くない1~2 cmまでの粘膜下筋腫なら,この操作だけで筋腫が完全に遊離し胎盤鉗子で搬出できます.このサミング連続通電の剥離手法は,健常部位の内膜や筋腫を包む筋層を損傷することがないので,初学者にまず習得してほしい基本テクニックです.挙児希望例で卵管口が筋腫立ち上がり部分に近接している場合は,卵管口近傍の内膜温存のため,「ここまで切離」というマーキングの目的でループ電極切開モードで内膜に線状に切り込みを入れますが,切り込みすぎない力加減と通電のタイミング合わせが必要です 動画30.<剥離しない従来の切削法>①②後壁筋腫を隆起部から切削削りすぎと削り残しが起こりやすい筋腫の剥離をせずに筋腫隆起部から切削を始める従来のTCRの手法では,切削開始時は過剰切除や健常筋層の誤切開は起きませんが,切削が進むと筋腫外側の漿膜側筋層に近づくので過剰切削による筋層24

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