2497動画で学ぶTCR
7/12

2 後壁 type 0 3.1 cm 0G-0P 31歳 有茎筋腫過多月経,挙児希望.体部後壁に基部を持つ茎の細い有茎粘膜下筋腫です.写真左:リュープリン1.88×1回投与後,体部にあった筋腫が頸管内に移動していました.写真右:カラードプラーで血流を見ると茎が延長していることがわかります.手術時間7分,摘出筋腫重量9 g,使用潅流液量2,300 g,回収液量2,200 gでした.有茎粘膜下筋腫をループ電極切開モードで切削すると,筋腫が動いて健常部位まで切り込むことがあるので,基部を凝固モード30Wで,全周から少しずつ擦るように切離するのが安全です.茎が離断できれば胎盤鉗子で搬出します.ヘガール17号まで頸管を拡張していれば,短径2 cmの筋腫は胎盤鉗子で搬出することができます.離断部の筋腫残存と出血の有無を確認し,必要なら追加切除・凝固止血します.ボール電極凝固モード30Wで同様にして剥離できる場合もあり,ボール電極だけで剥離できれば,より安全です.TCRisならループ電極を使わずとも,ボール電極のみで短時間で摘出できます.動画症例紹介51動画症例紹介

元のページ  ../index.html#7

このブックを見る