2503助産師と研修医のための産科超音波検査 改訂第3版
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7341 経会陰超音波検査 最近になって,経会陰超音波検査を用いて分娩の進行を評価するという手法が散見されるようになってきた。実際には経会陰というより,経外陰というほうが位置的に正しいが,経会陰という用語が使用されているため,本書でも経会陰法という用語を使用する。まだ一般の産科医にも普及していない比較的新しい手法であるため,何か高度な知識や技術が必要だろうと敬遠したくなるかもしれないが,そのような難易度の高い検査法ではない。石灰化した骨は超音波を強く反射するため,超音波検査の障害になる。産科超音波検査の場合,恥骨が検査の障害になる。恥骨を避けて,それより上を観察するのが経腹法,下を観察するのが経会陰法と考えればよい(図71)。使用するプローブも同じである。超音波機種に経会陰超音波検査4経腹法恥骨結合経会陰法図71  恥骨は超音波検査の障害になる恥骨より上を観察するのが経腹法,下を観察するのが経会陰法。

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