630-A 音源定位:音や声に気づく/ちょうだいで渡すない.これは一対複数の物と物との関係の学習である.さらに次の段階では,大人がコップを持っておき,子どもには,机の上のコップとお皿の中からコップを選ばせる.子どもは,複数の物の中から,大人が持っている見本と同じものを選ばなくてはならない.はじめは二つの物の中から一つを選ぶというレベルで行い,徐々に選択肢の数や種類を増やしていくとよい.●表出課題 ▶抱っこや指さしなどのような直接的な身ぶり表現で要求する 抱っこしてほしい=大人に向かって両手をのばす,欲しいものがあるが自分では取れない=対象物に向かって手をのばす,あるいは指さしをする,というような,身ぶり表現での要求をさせる.例えば,大人が子どもを抱っこしようと手を差し出すと,子どもは抱っこされやすいように両手を少し上げて大人へ向かって両手をのばす.この時すぐに抱っこせずに,数秒待って,「抱っこね」とか「抱っこ,しようか」と声をかけてから抱き上げる.これを繰り返すことで,両手を大人に向かってのばすと抱っこしてもらえるということを子どもに経験させ,大人が抱っこしようとする時だけでなく,子どもが抱っこされたいと思った時に,子どもが自分から大人に向かって両手をのばすことで,抱っこしてもらえるということを教える.このように,要求を伝えるための手段としての身ぶり表現を使用できるようにしていく.この段階では,大人が手本をやってみせて教えるのではなく,子どもの自然な動作を捉え,その動作を繰り返し経験させ,場面にあったことばかけをし,子どもの身ぶり表現として位置づけていくとよい.●関わり課題 ▶提示された量の課題に応じられる ピースのたくさんあるパズルやビーズ通しなど,少し多めの量であっても,これだけやろうねと言われたことをやりとおせる力は大切である.パズルは,はめていけば減っていくのが見てわかるので,見通しも立てやすい.ビーズなども,お皿やカゴなどを用意し,その中に決まった量を入れて,これだけ入れようね,と伝え,通していくように促す.量が多くても励まされながらでも,できるようにしていく.終わったら,「ぜーんぶできたね」「最後までがんばってえらかったね」などと,できたことを十分に褒めるようにする.0-A0-B1-A1-B1-C2-A2-B2-C2-D2-E3-B3-C3-D3-E3-F4-C4-D4-E4-F4-G5-D5-E5-F5-G5-H6-E6-F6-G6-H6-I7-F7-G7-H7-I8-G8-H8-IA:ちょうだいで渡す0:音や声に気づく0︱A1︱A2︱A3︱A4︱A5︱A6︱A7︱A8︱A
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