2525難治性下痢症診断の手引き
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態に則した診断アルゴリズムを新たに作成し,そのうえでなお原因不明とせざるを得ないものを「特発性難治性下痢症」と定義することとした.この診断アルゴリズム(図1)は,乳幼児の日常診療において一般的な検査や治療を行っても下痢症状が遷延する場合に,症状と便性,検査データをみてどのように診断を進めるかについて示し,解説するものである.また,現時点において原因を特定できない「特発性難治性下痢症」を疾患概念として位置づけし,今後,症例の登録(レジストリ)を行い,その中から網羅的遺伝子解析などの手法によって新たな病態・成因が発見,解明されることが期待される.3緒  言

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