46る待ち時間をそのままインターネット利用に充てることが多くなるため,より一層利用用途は広がり,利用時間も延長していくと考えられる.使用デバイスについてもPCやゲーム機,スマートフォン,あるいはタブレット端末とやはりゲームやインターネットへの依存では,目的や用具が多種にわたっており,複雑な様相を呈している. また,ギャンブル依存症患者が初めてギャンブルを開始した平均年齢は19.5歳である(当院受診者からのデータによる)が,インターネット・ゲーム・SNS依存では使用開始年齢が10歳前後を示し,低年齢から発症しやすい疾患であることが明確に理解できる. 男女比については男性90.5%,女性9.5%であるが,アルコール依存症の診断基準を満たす人は,わが国の男性全体の1.0%,女性の全体の0.2%16),ギャンブル依存症の男女比は男性が92%,女性が8%(当院受診者からのデータによる)であり,男女比がおおむね10:1である点はインターネット・ゲーム・SNS依存と大きな差はないといえる. ゲーム使用時間については,平均して平日5.8時間,休日6.8時間と長時間にわたって利用していることがわかる(図1).合計オフラインゲームオンラインゲーム(スマートフォン)オンラインゲーム(非スマートフォン)a.平日(平均時間)依存患者非依存患者依存患者非依存患者★★★★★★★★★7.06.05.04.03.02.01.00.0合計オフラインゲームオンラインゲーム(スマートフォン)オンラインゲーム(非スマートフォン)b.休日(平均時間)★★★★★★★7.06.05.04.03.02.01.00.0インターネット・ゲーム・SNS依存患者と非依存患者のスマートフォンおよびゲーム利用時間の比較(平日,休日)図1
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