50かった.ストーリーに限りがあるので,繰り返し遊ぶにしても大抵は通常2~3回もクリアすると飽きてくる.もしくは難しすぎて途中でクリアをあきらめることも多かった.また,ゲームソフト自体が比較的高価(5,000~10,000円ぐらい)なので,頻繁に買うわけにはいかなかったうえ,反復して遊べる程,面白いゲームの数も限られていた.それでも,ゲームが原因と考えられる成績低下や留年,昼夜逆転などによる遅刻や欠席などの問題はあった.b.現在の典型的なオンラインゲームの特徴 MMORPGやバトルロワイヤル,MOBAに代表されるようにオンラインゲームは多人数でのプレイが主であり,プレイヤーが集まるのは夜(午後7時頃)~深夜(午前2~3時など)が多い.わが国では家庭のPCやインターネットに接続可能なゲーム機などで行うことが多い. ゲーム内での対戦や競争については,コンピュータが相手となる場合(PvE)や,人が相手となる場合(PvP)がある.いずれの場合においても,オンラインゲームでは,SkypeやDiscordといった通話ソフトを利用したり,ゲーム内で予め用意されているチャット機能などを介したりしてプレイすることも少なくなく,SNSを教え合うなどゲームを通じたインターネット上の付き合いが出て来ることもある. 内容に関しては,1つのストーリーやステージをクリアするという概念はあるが(1ステージのクリアまでは30~120分ぐらいのものが多い),頻繁にアップデートされ,次々とストーリー,ステージ,敵,アイテムなどが追加されていくので,終わりがないものが多く,飽きづらい構造になっている. 以前と同様にパッケージ販売やダウンロード販売など,ゲームソフトの購入自体にお金がかかるものもある一方,ゲームのダウンロード自体は無料であることも多い.ゲームに慣れて面白くなった頃に,ゲーム内のアイテムや武器,装備を整えるのにお金がかかることが多く,このようなゲーム内のアイテムなどを購入するシステムは「アイテム課金」とよばれ,アイテム課金を利用することを俗に「課金する」と表現する.Pay to winとよばれる課金を前提としたゲームシステムなど,課金しないとゲームを進められない場合もあれば,地道に時間をかけてアイテムを集めることでゲームを進めることができるものもある.かつてのゲームに比べて面白さが増し,飽きにくくなっているのは確実である.
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