2540小児科ですぐに戦えるホコとタテ
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・・どのような状況であっても,本書では同じ「体系的アプローチ」を使う.・・したがって,「救急搬送時はどうするか」とか「夜間・休日ならどう対応するか」とか「普段の外来ではどう診療するか」とか,状況に応じてスタンスを変えるようなことはしない.・・「体系的アプローチ」は小児二次救命処置(pediatric advanced life support:PALS)アルゴリズムに基づいた「型」である.本書では随所に「型くずし」があるが,本質的にはPALSと同じである.PALSは少なくとも2年に1回は必ず受講し,最新の「型」を身につけておく.・・一貫して「型」を繰り返すことで,診療の質が安定する.・・さらには,「型」を守ることで,ほかの医師や看護師と認識を共有できる.異常なしまたは軽微一次評価二次評価介入判定(タイプ分類,重症度)心停止した症候学へ(病名が確定していれば各論へ)反応がない(JCS300)呼吸と脈拍を確認心肺蘇生呼吸または脈拍がない異常ありYESNO呼吸も脈拍もある第一印象(意識,呼吸,皮膚色)状態が安定した,または迅速に可能な介入をすべて終えた(文献1)を参考に筆者が作成)●Part A 体系的アプローチ2

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