本書の使い方①初期対応:一貫した「体系的アプローチ」を身につける どのような状況であっても,本書では同じ「体系的アプローチ」を使う.したがって,「救急搬送時はどうするか」とか「夜間・休日ならどう対応するか」とか「普段の外来ではどう診療するか」とか,状況に応じてスタンスを変えるようなことはしない. 「体系的アプローチ」は小児二次救命処置(pediatric advanced life support: PALS)アルゴリズムに基づいた「型」である.一貫して「型」を繰り返すことで,診療の質が安定する.さらには,「型」を守ることで,ほかの医師や看護師と認識を共有できる.②初期対応~診断:具体的な「症候学」で診断精度を高める 症候学に入る前に,まず「体系的アプローチ」で可能な限り患児の状態を安定させておく. 「体系的アプローチ」を省略して症候学からスタートしてはいけない.一方で,病名の診断に自信があるのなら,「症候学」を省略する体系的アプローチ症候学各論vi●本書の使い方
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