2540小児科ですぐに戦えるホコとタテ
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のはよい(「体系的アプローチ」→「各論」はOK). ウイルス性上気道炎と,ウイルス性胃腸炎は,迅速検査で何かウイルスが検出されている状況を除いて,診断に自信があるはずがない.必ず症候学を経由する.たとえば,発熱と鼻汁がある児を,症候学の「発熱」(p.52)または「咳嗽・鼻汁」(p.70)を経由せずにウイルス性上気道炎と診断してはいけない.同様に,嘔吐がある児も前医でロタウイルス陽性などの情報がない限り,症候学の「下痢・腹痛・嘔吐」(p.92)を経由せずにウイルス性胃腸炎と診断してはいけない.③診断~治療:簡潔な「各論」で治療計画を立てる. 診断後は病名に沿った対応となる.各論として簡潔にまとめた.内容は各種ガイドラインやUpToDate®に準拠している.④小児科専門医試験の症例要約に 各論の一部は,小児科専門医試験の指定疾患リストと対応している. QRコードから症例要約のサンプルを読むことができる.vii

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