13A 総論皮膚科へのコンサルテーションのために情報を整理しよう3記載しておいてもらえると非常に診療がしやすく,間違いも起きにくい.特に入院患者では,使用薬剤の開始,中止や頓用薬の使用などの細かい情報を,カルテを確認するのみでは把握することが難しいことがある.コンサルテーションの書き方 実際の例 それでは,コンサルテーションの書き方を,具体例を交えながらみていく.❶例1(図3) このコンサルテーションで不足している内容はどこだろうか?①原疾患や既往歴の記載がない:シェーグレン症候群や成人スチル病,後天性免疫不全症候群 (acquired immunodeciency syndrome:AIDs)などでは,薬疹が生じやすくなることが知られている.また,肝機能障害や腎機能障害があると薬疹が重症化しやすい.これらの情報はコンサルテーションの際に記載する必要がある.皮疹出現4/20発熱4/22(医療機関①) 薬剤A 数年前 薬剤B 数年前(医療機関②) 薬剤C 2021/4/1 薬剤D 4/7 薬剤E 薬剤F 薬剤G(頓用) 造影CT4/5○ 4/10○ 4/13○ 4/18○ 4/21○4/104/15○4/124/21中止4/15中止皮膚科 担当医 御侍史#1 薬疹疑い①②平素より大変お世話になっております.ST合剤の内服を開始したところ,全身に紅斑が出現しました.薬疹を疑います.ご高診お願い致します.●●科 ●●●●拝③,④図2薬歴のまとめ方(2)図3コンサルテーション(例1),悪い例
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