接触皮膚炎11135C 発疹タイプ別の薬疹の診かたと対応皮疹の特徴Case 1額,口囲,頸部に紅斑を認める.顔面の腫脹が全体にあるが,特に眼瞼周囲の浮腫が強い.強いかゆみを伴う.Case 2足背,足縁に境界明瞭な紅斑あり.かゆみ,痛みを伴う.Case 3両下腿に静脈の拡張,色素沈着がある.左下腿内側に激痛を伴う4cm×8cm大の潰瘍を,右足外側には2cm大の皮膚潰瘍を2個認める.潰瘍周囲には紅斑と脱色素斑が混在している.Case 4右後頸部に痂皮を付す紅斑を認める.ヒリヒリとした痛みを伴う.皮疹の診かた・考え方・接触皮膚炎は,海綿状態を生じてハプテンを体外に排除しようとする反応である.・外用薬の接触皮膚炎は,既存の皮膚炎に続発して発症するため,気がつきにくく見逃されやすい.・既存の皮膚炎に外用薬を使用していても,症状が改善しない,または悪化していく場合は外用薬による接触皮膚炎を疑う.・過去に処方された外用薬や市販薬,家人から譲渡された外用薬を使用している可能性も念頭に問診する必要がある.【初診時症例写真】
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