2555薬疹の上手な診かた・対応ガイド
7/10

接触皮膚炎11137C 発疹タイプ別の薬疹の診かたと対応経過Case1 プレドニゾロン錠およびエピナスチン錠の内服,顔にはデキサメタゾン吉草酸エステル軟膏を,頸部にはベタメタゾン酪酸エステルプロピオン酸エステル軟膏を外用して症状は消失した.3日前より,エッセンシャルオイルを含むことを特徴とする化粧品を使用しはじめたとのことであった.症状が比較的重篤であったため,パッチテストを勧めたが,その時点では検査の希望はなかった.1か月後,再び両側眼周囲,両側耳後部に紅斑,腫脹生じた.症状を繰り返したため,パッチテストを実施した.パッチテストでは,JBS,香料や香粧品,職場で触れる可能性のある樹脂,最近使用した点眼液や市販薬を含めて顔に使用していた外用薬を貼布した.持参した外用薬のなかに,過去に近医で処方された過酸化ベンゾイル配合薬があった.パッチテストでは,過酸化ベンゾイル配合外用薬と過酸化ベンゾイル(試薬)に陽性反応を示した(図1).テストの結果を受けて,改めて問診をしたところ,市販のざ瘡治療用の外用薬に加えて,以前に他院で処方されて残っていた過酸化ベンゾイル含有外用薬を顔のにきびに不定期に使用していたことが判明した.過酸化ベンゾイル配合外用薬の使用を完全に禁止して症状の再燃はない.ほかに陽性反応を示したアレルゲンも複数あったが,今回のエピソードに関して,臨床的関連性は確認できなかった.Case 2 患者は歯科金属アレルギーを疑われて,当院を受診したが,使用していた外用薬も同時に貼布した.パッチテストの結果,使用していたマキサカルシトール軟膏が陽性であり,既存の異汗性湿疹acdb過酸化ベンゾイル・クリンダマイシンゲル過酸化ベンゾイル軟膏過酸化ベンゾイル1.0%pet.(AllerzEAZE)クリンダマイシンゲル図1Case1:パッチテスト所見図2Case2:パッチテスト所見とテスト後の臨床像

元のページ  ../index.html#7

このブックを見る