28第1章 ピル1低用量ピルの種類と特徴OC(経口避妊薬)には1相性と3相性があり,LEP(月経困難症治療薬)は1相性があります.1相性はシート内の実薬のすべての錠剤の成分量が同じで,3相性は女性のホルモンの変化に似せて1週目,2週目,3週目のホルモン量が変化します(表1).避妊効果は1相性でも3相性でも大きく違いはありません1).副作用の嘔気,頭痛,体重変化も1相性と3相性で差がありません2).1相性は,錠剤ごとに成分が同じなため月経移動がしやすい特徴があります.一方3相性では,不正出血の頻度が少ないという報告があります1)2).不正出血はエストロゲン量や黄体ホルモンの種類7第1章 ピル低用量ピルの種類と使い分け■✓低用量ピルには1相性と3相性があるが避妊効果は同等■✓1相性は月経移動がしやすく,3相性は不正出血が起こりにくい■✓低用量ピルは黄体ホルモンの成分で効果や副作用が異なるPoint表1 低用量ピルの種類1相性ピル3相性ピルOCマーベロン®ファボワール®(マーベロン®の後発品)シンフェーズ®トリキュラー®アンジュ®ラベルフィーユ®(トリキュラー®の 後発品)LEP周期投与ヤーズ®ドロエチ®(ヤーズ®の後発品)ルナベル®LD/ULDフリウェル®LD/ULD(ルナベル®の 後発品)LEP連続投与可能ヤーズフレックス®ジェミーナ®ルナベル®/フリウェル®LD以外のLEPは超低用量ピル
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