2572リウマチ・膠原病診療マスト&ベスト
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■2 診断編 section 4:検査の考え方292図1  関節穿刺を行うときの体位りますが,膝については外側上方からの穿刺が最も確実性が高いといわれています3).重要なことは,ランドマークになるものを正確に把握することです.慣れていないうちは目印をつけても構いません.これらの穿刺位置は,大きな血管や神経を避けやすい部位であり,合併症のリスクを下げることができます.なお,エコーガイド下で穿刺する場合には,穿刺部位の選択は大きく広がります.股関節は大関節の1つですが,神経や血管などの重要構造物が多く,エコーガイド下での穿刺が望ましい部位です. e 消毒の方法e 皮膚の消毒は血液培養を行うときをイメージするとわかりやすいと思います.針やシリンジは清潔操作を行うのが基本です.滅菌手袋を使用するかは施設や術者で異なると思いますが,重要なことは消毒後の穿刺部位を触らないことです(滅菌手袋を着けていても).a:肩…坐位で,上肢は基本肢位または穿刺側の手掌を上にして大腿に乗せる.b:肘…坐位もしくは臥位で90■屈曲する.c:手…坐位もしくは臥位で手背を上にする.d:足…臥位で股関節と膝関節を軽度屈曲し,足関節はやや底屈する.e:膝…臥位で,膝関節を伸展させる.大腿四頭筋が弛緩するように膝下にタオルなどを敷いてもよいabdce

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