2572リウマチ・膠原病診療マスト&ベスト
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■2 診断編 section 2:障害臓器から考える(GPA)をはじめとした自己免疫疾患と関連します3).acbd122図3 ぶどう膜炎の部位による分類  ・ 前部ぶどう膜炎:前房に白血球を認めるもので,虹彩炎と同義です.毛様体まで炎症が波及した場合は,虹彩毛様体炎となります ・ 中間部ぶどう膜炎:硝子体に白血球を認めるものを指します強膜炎の約50%は全身性疾患,特に関節リウマチ(RA)や多発血管炎性肉芽腫症強膜炎を合併するRAは,通常,長期罹患の症例であり,強膜炎はリウマチ性血管炎の症状の一つと捉えることができます.RAでは長期罹患例が多いのに対して,GPAでは病初期にみられることがあります4). b ぶどう膜炎 b ぶどう膜炎は,炎症が生じている部位によって,前部ぶどう膜炎,中間部ぶどう膜炎,後部ぶどう膜炎,汎ぶどう膜炎に分類されます(図3)5).a:前部ぶどう膜炎.b:中間部ぶどう膜炎.c:後部ぶどう膜炎.d:汎ぶどう膜炎.(Rosenbaum JT, et al.:The Eyes Have it:A Rheumatologistʼs View of Uveitis. Arthritis Rheumatol 2018;70:1533-1543を基に作成)

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