14部位局所性血管性機序リンパ管性炎症性外傷性アレルギー全身性心疾患腎疾患肝疾患薬剤栄養障害内分泌疾患血管透過性亢進POEMS症候群，TAFRO症候群，Castleman病，特発性全身性特発性その他静脈閉塞，静脈瘤，動脈破裂炎症，腫瘍，閉塞感染症，関節炎，刺咬症，皮膚炎，血管炎骨折，打撲，血腫，捻挫血管性浮腫心不全，心タンポナーデ，収縮性心膜炎腎不全，ネフローゼ症候群，急性糸球体腎炎肝硬変，Budd-Chiari症候群，門脈圧亢進症降圧薬，ホルモン薬など脚気，低アルブミン血症（蛋白漏出性胃腸症，吸収不良症候群）甲状腺機能低下症，Cushing症候群，月経毛細血管漏出症候群特発性浮腫妊娠性，CO2貯留疾患第1章 総論 表1 局所性浮腫と全身性浮腫のおもな鑑別疾患下腿浮腫が主訴でも必ず，上肢や眼瞼，体幹などにも浮腫がないか確認して，全身性との鑑別を明らかにすべきである．局所性でも顔面だけなのか，顔面の一部なのかで当然機序は異なる．局所的なものではその深部に原因があり，丹毒，血管性浮腫，筋膜炎・筋炎・骨髄炎，副鼻腔炎などのように皮膚から深部に向かって解剖学的に考えていく．さらに広い範囲で顔面だけとなると，SVC症候群のような一部の血流障害を考える．しかし顔面だけでなく，全身に及んでいる場合はネフローゼ症候群や急性糸球体腎炎，その他慢性心不全などを考慮する（表1）．基本的に浮腫以外に何も症状がない外来患者では，静脈不全か薬剤性を考える．浮腫の随伴症状ごとの診かたを表2にまとめる． 3 局所性か全身性か？ 4 随伴症状は？
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