00246821そして思春期の成長（ICPモデルのP）は思春期の急激な伸び（思春期成長加速現象）を表す部分です．二次性徴に特徴づけられるように性ホルモンが重要な役割を果たしています．思春期にみられるはずの性ホルモンの分泌が低いままですと思春期成長加速現象はあらわれません．T■■■■urner症候群の女性の多くがこれにあてはまります．ものごとを単純化して説明しましたが，成長のすべてがこれらの条件だけで決まるわけではありません．甲状腺ホルモンはすべての時期において，からだ全体の機能を整えていると考えられます．また栄養は幼児期以降も重要ですし，心理的ストレスは成長に負の影響を及ぼします．身長（cm）180170160150140130120110100908070605040302010乳幼児期前思春期身長乳児期思春期総和小児期101214思春期1618年齢（歳） 図1 ICPモデル 第2章 からだの病気と成長曲線 ● ● ●2 成長障害に気づくことが第一日々の成長は静かに営まれる変化ですので，日常生活のなかでは身体的成長を意識することは少ないでしょう．特に家族は毎日顔を合わせていますので，成長が止まりかけている，あるいは成長が進み過ぎているのかの判断が遅れがちになります．学童期に数年間も身長が伸びていることに誰も気がつかず，小児科の診察室で診察の前に成長曲線を描いたらすぐにわかるような状態の子どもたちが少
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