26ルモンは骨を刺激しますので，成長期には血液中のアルカリフォスファターゼという物質がおとなよりも高値となります．成長ホルモン分泌不全がある場合には低めになることも参考になります．これらの検査で成長ホルモン分泌低下が想定されるときに成長ホルモン分泌状態をより詳しくみるために負荷試験を行います．成長ホルモンの分泌を刺激する薬剤を注射あるいは内服し，その後にどの程度，成長ホルモンが分泌されるかを血液検査で調べます．2つ以上の検査を行いますので，入院パーセンタイル身長・体重曲線 男子（0〜17.5歳）Cross-sectional Percentile Growth Chart for Boys（0〜17.5Years）身長（cm）1801701601501401301201101009080706050身長（cm）0作図：加藤 則子，村田 光範 発行日：2005年7月1日 発行所：㈱ヴイリンク 東京都北区王子4-23-3 （禁無断転載，複製）13478569身長体重10131112141516体重（kg）97907514050251031301201101009097809070755060251035040302010体重（kg）20年齢（年）19218平成12年乳幼児身体発育調査報告書（厚生労働省）および平成12年度学校保健統計調査報告書（文部科学省）のデータをもとに作成17● ● ● B 成長曲線が診断・治療・経過観察において重要となる疾患 成長曲線1 成長ホルモン分泌不全性低身長症の成長曲線（男児）10歳頃から身長の伸びが悪くなり体重の増えもよくありません．下垂体機能が障害されている脳腫瘍でした．
元のページ ../index.html#16