ⅣⅣⅡⅡⅢⅢⅡⅡⅢⅢ04ⅠⅠ身長発育速度ⅣⅣⅠⅠ身長 (cm)出生 (cm/年)出生一般に出生直後の新生児は皮膚や肺からの水分蒸散,胎便,尿など体重を減少させる要素のわりには哺乳量が少ないため,相対的に体重減少が起こる場合が多くあります.通常,生後2〜4日の体重値が最も小さく,7〜12日で出生体重に戻ります.減少の程度は出生体重の5〜6%が普通です.このような体重減少を一般に初期体重減少,または生理的体重減少といいます.これが10%を超えたら何らかの異常を疑います.b.乳児期の成長乳児期における成長は著しいものです.乳児期の1年間に身長は約1.5倍に,体重は3倍になります.体重増加は特に乳児期前半に著しいものです.身長に対して体重の増加が大きいため,乳児期のからだつきはまるみを帯びてきて,皮下脂肪も厚くなります.頭囲は成人のそれに比べて相対的にかなり● ● ● A 成長曲線って何? 図1 身長の発育曲線(模式図)〔中山健太郎(編):小児保健学.改訂第2版,医学書院,1976〕(a)200(%)180160140120100(%)80604020出生時 図2 Scammonの発育型〔Tanner JM(著),林 正(監訳):成長の「しくみ」をとく.東山書房,1994〕男子女子男子女子1020年齢(歳)リンパ系型神経系型一般型生殖器型2468101214161820年齢(歳)(b)体組織の発育の4型.図には,20歳(成熟時)の発育を100として,各年齢の値をその100分比で示してある.◇一般型:全身の外科計測値(頭径をのぞく),呼吸器,消化器,腎,心大動脈,脾,筋全体,骨全体,血液量◇神経系型:脳,脊髄,視覚器,頭径◇生殖器型:精巣,卵巣,副精巣,子宮,前立腺など◇リンパ系型:胸腺,リンパ節,間質性リンパ組織男子女子男子女子2010年齢(歳)
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