2585よくわかる高齢者術後回復支援ガイド
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科外形整科外器吸呼科人婦産科外器尿泌科外器化消科外管血臓心高齢者の術後回復促進のために(ACEleração da Recuperoção TOtal 第1章栄養状態回復痛み機能低下 9〈術後回復促進策による管理(実線)〉手術によるダメージが小さく回復も早い手術手術日プログラム名〈従来型の管理(点線)〉手術によるダメージが大きく回復も遅い手術数日後手術数十日後読み方発信国ファストトラック米国プログラムイーラスプロトコル北欧アセルトポルトガル,プロジェクトほか南欧イーアール(ピーピー)英国エッセンスプロジェクト日本図1 術後回復促進策のイメージ術後回復促進策(実線)では手術後の回復を促進し,早期に通常の状態に戻す.従来型管理(点線)では術後機能の著しい低下が認められ,回復まで数週間を要したが,術後回復促進策による管理ではその低下も軽度で回復に要する期間も短い.欄外にあるERAS Societyのロゴマークは,このイメージを意味している.表1 各国から発信されている術後回復促進策具体的な工夫に関しては,他章において,実践している執筆者によって述べられることから,ここでは割愛する.術式ごと,施設ごとに工夫内容に関しては様々である.特に,わが国においては,国民皆保険であること,医療費の算定制度であるDPC/PDPS(Diagnosis Procedure Combination / Per-Diem Payment System)が在院日数の短縮をそれほ2020年図2 術後回復促進策としてプロトコルが提案された術式ERAS Societyから公表されている術式.ERASプロトコルは,年ごとに増加している.20102015B 高齢者に対する術後回復促進策の考え方(Enhanced Recovery After Surgery)protocolpós-operatória) project(Enhanced Recovery Partnership Program)(ESsential Strategy for Early Normalization after Surgery with patient's Excellent satisfaction)projectFast Track programERASACERTOER(PP)ESSENSE2000おもな対象術式心臓血管外科がはじまり現在では,外科,婦人科,泌尿器科,整形外科など幅広く普及結腸直腸手術がはじまり現在では,外科,婦人科,泌尿器科,整形外科など幅広く普及結腸直腸手術がはじまり様々な術式に活用されている結腸直腸,婦人科,泌尿器科,整形外科を中心にはじまり,様々な術式に活用されている消化器外科手術を中心にはじまり,様々な術式に活用されている

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